2001年7月 当院開院以来 乳房・乳頭乳輪再建手術は 3556例です  (2018年02月09日 現在)

乳房再建について



 私は同じ女性として、乳房再建は、ただ単に「乳房のようなもの」を形成するのではなく、「美しい乳房と乳頭乳輪」を再建しなくてはならないと常に考えてきました。 そして約25年間このことを実践してきました。これが私の再建外科医としての使命でありライフワークの1つです。これまでに3000例以上の乳房・乳頭乳輪再建術を行ってきました。

 先に挙げた症例の他にも、他院で手術を受けられた後に、もう少しよくしたいと思われるかたの修正手術なども行っています。お悩みの方はぜひ相談してください。


再建方法についてご説明します。

 乳房の再建方法は、自家組織(腹部皮弁、広背筋皮弁、背部脂肪皮弁)による再建と、組織拡張器/人工乳房(インプラント)による再建を行っています。乳房温存症例には、幹細胞を含む脂肪注入による再建も行っています。自家組織による再建は基本的に保険適応となります。

 昨年(2013年)からアラガン社のインプラントと組織拡張器がともに保険適用になりました。インプラントは丸形も乳房型(しずく型)も保険適用になっています。ですから、当院では組織拡張器・インプラントを用いた乳房再建・ 乳頭乳輪再建の一連の手術が保険適用で行えます。自由診療で再建を行う場合もあります。

 たとえば健側乳房の増大術(豊胸)や下垂乳房の縮小固定術を同時に行いたい場合などです。患者さんの希望に応じて保険診療か自由診療かを選択できます。


 乳頭乳輪の再建方法は、私が開発し、海外の論文で認められた方法「矢永法」を用います。一般的に行われている入れ墨法は、まず乳頭を形成し、その後乳輪や乳頭部に入れ墨を行う2段階の方法です。しかし、「矢永法」では、手術は1回で終了します。乳頭と乳輪を同時に再建し、入れ墨は使用しません。


矢永法の英文論文:

(1) Tanaba(Yanaga)H. et al. Nipple –areola reconstruction
  with a dermal fat flap and rolled auricular cartilage. 1996
  Plast. Reconstr. Surg., 100:431

(2) Yanaga H. Nipple–areola reconstruction with a dermal
  fat flap. Technical improvement from rolled auricular
  cartilage to artificial bone. 2003 Plast. Reconstr. Surg.,
  112:1863


 乳房再建は、実は乳頭乳輪再建を行わなくては完成ではありません。私の患者さんは99%が乳房を再建したあと乳頭乳輪を再建されます。ほとんどの患者さんは、乳房に乳頭乳輪ができることで本当の意味で満足されます。

 私の乳房・乳頭乳輪再建の目標は、常に個人個人に合った胸の形を可能な限り再現することです。もちろん、乳がん手術のときに組織(乳腺、脂肪、皮膚)が切除されていますから、もとの乳房を再生できるわけではありません。しかし、健側の乳房のかたち、乳頭乳輪のかたちを十分に計測、把握して3次元的に組み立てることは可能です。常にこの努力をおこたることなく乳房再建を行っています。

 また、患者さんのご希望により、健康な方の乳房にも手術を行う場合があります。乳房が小さい場合はインプラントを挿入する、下垂している(垂れている)場合は下垂を治す、あるいは大きすぎる場合には小さくするといったケースがあります。これはあくまで患者さんが希望する場合に限ります。この場合、多くの先生が片側ずつ手術を行うのに対して、私は再建と同時に健康な側の手術も行っています。

 これはとても難しい手技です。なぜなら、健康な側の術後の状態を予測して、つり合うように患側の手術をしなくてはならないからです。私がこの難しさにもかかわらず同時に行う理由は、なるべく患者さんの手術の回数が少なくなるよう配慮しているからです。


 乳がんと診断されたら、まず、乳がんに対する治療を恐れずに受けること、そして失った乳房や乳頭乳輪の再建ができることをよくご理解いただきたいと思います。 患者さんは、『乳がんの手術の前に乳房再建という選択肢もあることがわかっていれば手術を受けるのがこわくなかっただろう』とおっしゃいます。再建ができるということを知っていると心強いものです。

 最近は乳癌の手術前に相談に来られる患者さんも増えてきました。乳腺外科の先生方からの術前紹介も増えています。これはとても良いことだと思います。再建をするかどうかは術前に決めなくとも、術前に再建ができることを知ることが重要です。

 心配しないでどうぞ相談に来られてください。

 乳房再建手術そのものは生命予後に関わる手術ではありませんから、患者さんが希望されるときにいつでもできます。また、乳がんの手術が終了して、精神的ゆとりができて乳房再建のお話を聞いてみたいという場合もぜひ相談してください。再建するかしないかはよく話を聞いてから決めてください。

 乳がんの治療と乳房再建はまったく別のものですから、再建をした後も必ず、乳腺外科や外科で乳がんの定期検診を受けられることを勧めます。患者さんが乳房再建を希望される理由はそれぞれですが、乳房再建をすることで日常生活の質が向上します。患者さんは、乳房がないことが日常生活の中で気にならなくなることがなによりうれしいとおっしゃいます。

 私が目指してきたライフワークは患者さんの健康側の乳房の形により近い、その患者さんらしい美しい乳房と乳頭乳輪を再建することです。この目標に向かって日々一生懸命努力しています。


 乳房再建、乳頭乳輪再建の他にも、陥没乳頭を治したい、乳房を大きくしたい、乳房を小さくしたい、乳房下垂を治したいなど胸に関することはすべて気軽にご相談ください。


担当医師よりご挨拶



院長:矢永 博子

 私はこれまで1984年より、数多くの患者さんの乳房再建を行ってきました。経験豊富な実績に基づき出来る限り個々の患者さんの希望に沿うような美しい乳房を再建できるように日々努力しています。女性の医師ですので、なんでも気軽にご相談ください。

-担当医師より-

 乳房再建の希望がある、または考えてみたいと思われる患者さんはできれば 乳がん手術の前に乳腺外科の担当の先生にそのことを相談されるのがいでしょう。

 乳房再建を希望される方の多くは、「家族や友人と温泉旅行に行きたい」「きがねなく温泉に入りたい」「お孫さんとお風呂に入りたい」「スポーツをしたい」「胸の開いた洋服を着たい」「補装具(パット)を使用しているが不便である」「健側が大きくて体のバランスがとれない」など様々です。

 私はこれまで、約30年間、約3000例以上の乳房・乳頭乳輪再建の経験があります。ですから乳がんの患者さんの再建に関してはどのようにすれば最も良いか?合併症を少なくするにはどうしたら良いか? 合併症に対する対策についても知り尽くしているといえます。だからこそ、ひとりひとりのケースに合わせていろいろな再建方法を提示することができるのです。

 遠方の方も、他院で組織拡張器を挿入した後に人工乳房の再建を悩んでいる方も、他院で手術して修正を希望される方も相談してください。ひとりで思い悩まないでぜひ、私に相談してください。相談することが第一歩になります。



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安心の美容外科です。
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