症例写真

培養軟骨症例

自家培養耳介軟骨を用いた手術例

術後（外傷など）で鼻が低く曲がり変形した症例に培養軟骨を注入移植した

＜術　　前＞

鼻の根元が低くなっています。このような状態を鞍鼻といいます。
＜術　　後＞

本人の培養軟骨を移植後2年経過した状態です。術前より鼻は高くなり、しかも自然な鼻の形が得られています。移植軟骨は吸収されていません。隆鼻効果は持続しています。

説明: 自家培養軟骨移植はご自身の耳介軟骨のごく一部を採取して、研究室で細胞培養したのち、体へ移植するという新しい治療です。特許に基づく培養技術により作製される培養軟骨を用いた培養技術です。従来の肋軟骨は固く、耳介軟骨は採取する量に制限がありました。この治療の利点は耳介軟骨に近い軟骨がたくさん得られることです。欠点はご自身の切手代の大きさの皮膚を採取して培養表皮シートを作成するのに培養期間がかかることと、費用が高額になることです。
副作用（リスク）: 術後感染、皮下出血、血腫、漿液腫、皮膚壊死、瘢痕、肥厚性瘢痕、ケロイド、軟骨の吸収と変形（従来の肋軟骨、耳介軟骨、鼻中隔軟骨などの軟骨も吸収や変形はあります）、その他に一般的なリスクとして手術や治療に用いる薬に対するアレルギーや麻酔に伴うリスクがあります。また、疾患により合併症が異なる場合もあります。
費用: 約1,100,000円～2,200,000円（軟骨採取手術費用・培養費用・移植手術費用・全身麻酔代を含む）
培養軟骨の容量が多く必要な場合は治療費は追加になります。最終的には診察をおこなったうえでご本人と相談し決定します。