顔の傷あと、やけどあとの治療
顔の傷あとや、やけどあとでお悩みの方へ
当顔の傷あとややけどあとは治せないと思っていませんか?交通事故などでできたけがの傷あと、やけどあと、手術の傷あとなどが目立つ、きれいになおっていないなど悩んでいる方はたくさんおられると思います。きずあとはできるだけ「きれいな自然な傷」に置き換える手術をおこなうことができます。もちろん、消しゴムで消すことはできないのですが、できるだけ目立たないようにすることはできるのであきらめないで下さい。
診断
まずはきずあとの性状の診断から始まります。
- 線状のきずか?面状のきずか?
- へこんでいるか?盛り上がっているか?
- 変形があるか?
- 引きつれやかゆみがあるか?
- 赤みがあるか?白いか?
個人個人の患者さんのきずあとはそれぞれのきずの性状も皮膚の性質も違いますので、それぞれの状態を把握して、治療を選択します。また、十分ご理解できるよう説明致します。
治療法
形成外科的なアプローチ
- 傷あとの形成術
傷あとを切除して形成外科的技術と「特殊な糸を用い、縫合します。傷あとがぎざぎざした不整なかたちであればW形成やZ形成を行います。しわ線に一致するよう工夫することで傷あとが目立たなくなります。 - 組織拡張器を用いた治療
面状すなわち幅の広い傷あとに対して、健康な皮膚の下に皮膚を伸ばす器具を挿入して伸ばした健康な皮膚で傷あとをとったあとを置き換えます。この方法は皮膚を伸ばす期間が必要なので十分に患者さんが理解していただくことが肝要です。 - 皮膚移植
面状すなわち幅の広い傷あとに対して、他の部位から皮膚をとり、傷あとをとったあとを置き換えます。これらの治療は保健適応と自費診療の両方があります。
再生医療からのアプローチ
自家培養表皮細胞シートによる傷あと、手術あと、やけどあとのコーナーをごらんください。